親から逃げ続ける人生

毒親から逃げ続ける

支援措置

ついこの間、住民票に閲覧制限をつけるため"女性支援センター"に行ってきました。

理由は幼少期より受けてきた母親からの虐待。

本来この支援措置は「配偶者からのDV被害者」、「児童虐待」のためのもの。(正しい情報ではないかも)

成人した、それどころか今年30歳になる大人が過去の虐待を理由に支援措置を受けられるか、かなり不安だった。

 

まず私は住民票を置いてある市役所に電話で問い合わせをした。

私「住民票に閲覧制限をつけたいんですけど…」

市役所「理由はありますか?」

私「子どもの頃から母親に殴られたり、首を絞められたり、あとお金をとられてました。

最近、母親から何度もスマホに電話がかかってきて、怖くて怖くて仕方がない。家に来られてしまうかもしれない。助けてください。」

 

ここまで言った時、私は失敗したと思った。

電話の相手は女性。

声を聞く限りあまり若そうではない。

もしかしたら馬鹿にされるかもしれない。

母親が子どもを嫌うはずないと、否定されるかもしれない。

そう思っていた時、電話の向こうでその女性は話し出した。

 

市役所「それはとても大変でしたね。そういうことならすぐに対策しましょう。

まず、今の住所は知られていませんか?

知られていないことが絶対条件です。

女性支援センターには電話した?まずそこでお話しをして、申立書を書かなくてはいけません。とりあえず女性支援センターに電話してお話しをするための日程を決めてください。完全予約制です。

その前に市役所に来て、住民票の仮止めをしましょう。申立書が通るまでにあなたのご家族が住民票をとってしまうかもしれないから。

それと…。」

女性はふぅと息を吐いた。

市役所「それと、今までなにをされたのか、どんな暴力を受けたのか、そしてこれからなにが不安なのかまとめて来てください。

大変かもしれないけど、やらなくてはいけません。できるだけはやく済ませて、楽になりましょうね。」

女性はとても優しく言ってくれました。

おそらく毎日のようにSOSの電話を受けているのだろう。

慣れたような対応、それなのに心を寄せてくれる。

私は感謝の言葉を伝え、電話を切った。

 

今までの私はどんなに辛くても、他人や施設に助けを求めたことがなかった。

今までの職場やバイト先の大人が必ず口にする言葉のせいだ。

「母親が子どもを嫌うはずないじゃない」

「生んでもらっただけ感謝しないさい」

この言葉のせいで、自分がおかしいのか、自分だけ狂ったのかと、どれだけ悩まされたことか。

 

今回、なぜ市役所に相談したかと言うと、結婚したいと言ってくれる人が現れたからだ。

家庭の事情を話した上で、構わないと言ってくれた。

そんな人を巻き込んではいけない。傷つける訳にはいかないと、そう思ったからだ。

 

結果的に私の不安はかなり解消された。

この時はまだなにもしていないし、この後仮止めに行くのだが、それでも少し満足している。

それは私が自ら助けてほしいと言えたからだ。

今までその一言が言えないでいた。

彼はそのきっかけをくれたのだ。

私は相談してよかったと思っている。

 

 

女性支援センターでの話しはまた今度。

 

 

毒親に育てられた人、過去の虐待に怯えている人

あなたたちは守られる権利があります。

胸を張って逃げましょう。